TOK とは何か & TOK エキシビションを振り返って

TOK ラーニング・リーダー

キム・クリーゲ

もし、あなたの世界観を表すものをひとつだけ選ぶとしたら、それは何でしょうか? 子供の頃に大切にしていた人形でしょうか? 愛犬のお気に入りのテニスボールでしょうか? あるいは、鉄道の路線図かもしれませんね。私たちは、知識、そしてそれに対する私たち自身の理解に囲まれて生活しています。ですが、自分が「なぜ」そのように考えるのかと、立ち止まって自らに問いかけることは滅多にありません。過去の経験によって、新しい情報の受け取り方が変わるのはなぜでしょうか? そして、他の人よりも自分が本当に「持っている」と言える知識とは、一体どのようなものなのでしょうか?

毎年、11年生の生徒たちは、「知の理論(TOK)」エキシビションを通じて、これらの問いに取り組みます。この取り組みでは、生徒たちは複雑な TOK の「プロンプト(問い)」を、身の回りの具体的な「オブジェクト(物)」と結びつけ、抽象的な概念を現実世界に関連付けて考える機会を得ます。各生徒は、コーヒーカップや子供の頃のおもちゃなど、身の回りのものから3つ選び、それらを、探究を促す35のプロンプトのひとつに結びつけます。これらのプロンプトには、「知ることが不可能なものは存在するのか?」や「知識は誰のものなのか?」といったものまで、さまざまな問いが含まれています。

生徒たちは、自分たちが選んだ「物」とともに、自身の選択の背景にある TOK の概念を掘り下げ、個人的な洞察や学問的な考察を織り交ぜた考察文を準備します。5月5日(火曜日)に開催された、今年度の11年生の TOK エキシビションには、保護者・生徒・教師が参加しました。参加者は、11年生の生徒たちと直接意見を交わし、その対話は、生徒たちが最終原稿をまとめ上げる過程で、自らの考えを整理し、さらに磨きをかける機会にもなりました。このエキシビションは、TOK コースを構成する重要な要素で、1年間の学びの集大成となるものです。

次にコンビニに行かれた時は、「ここで情報に基づいた選択をするには、どのような知識が必要だろうか?」と、ご自身に問いかけてみてください。あるいは、「セブン‐イレブンのほうがファミリーマートより優れていると、どうしたら本当に『知る』 ことができるのか?」という、古くから存在する議論を展開してみてもよいかもしれません。そして、「どうすればそれを証明できるのか?」と。このような問いかけを通じて、11年生の TOK コースで行われている学びを、皆さまにもより身近に感じていただけると思います。

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