中・高等部校長
リズ・アンドリュース
先週の土曜日、2026年卒業生の門出を祝う卒業式が行われました。活気あふれるこの若者たちは、本校の第54期卒業生となります。
生徒代表によるスピーチは、YIS コミュニティの一員であることの意味を見事に表すものでした。最初のスピーチをしたラヴァニャとジンイーは、自分たちを植物の「種」になぞらえ、心温まる成長の物語を紡ぎ出しました。最初は暗い土の中から地上に出ることを恐れていたけれども、やがて地面の上には光や可能性、水・太陽・栄養分といった生態系があることに気付いた。つまり、両親や友人、先生や学校の支えがあったからこそ、自分たちは健やかに成長してこれたのだ、と。
そして「自分たちが本当に何を成し遂げることができるのかを知りました。そして、それができたのは、私たちがひとりで成長してきたわけではないからです。手を差し伸べてくれるたくさんの方々に囲まれていたからこそ、私たちはこの道のりを歩み続けることができたのです」と語り、最後に次のようなアドバイスを仲間に贈りました。
「夢が大きすぎて手が届かないように感じたときは、自分が持っている力を思い出してください。あなたという『種』は、ただ地中に埋められたのではなく、いつか必ず実を実らせるために植えられたのですから」

続いて、ルイスとジェイクが、「2026年卒業生からの寄贈品」についての思いを述べました。過去にどのようなものが寄贈されたかを調べる中で、彼らは「物ではなく、特別な時間を贈りたい」と考えるようになったといいます。
そして、こう続けました。
「僕たちの学年が最も結束していたのはどんな時だっただろうと考えました。仲の良い友達グループだけではなく、普段は一緒に過ごさない人たちともつながり、学年全体がひとつになった時のことです」
この言葉からは、彼らが「体験を共有すること」に価値を見出していることが伝わると同時に、この学年の強い一体感が感じられました。そして、彼らが寄贈品としてテーブルサッカー台を選んだことには、年齢を問わずすべての人に「共に体験する喜び」を大切にしてほしいという思いが込められているように感じます。
マーシャル学校長は、YIS の大切な理念のひとつである「すべての場所は学びの場である」という考えに触れ、そのような場所は、目に見えるところだけではなく、目に見えない場にも広く当てはまるのだとお話しくださいました。私たちが訪れる場所や経験することすべてが、学び、そして成長するための可能性につながっているのです。
最後に、学校長は卒業生たちにこう語りかけ、エールを贈りました。
「人生とは、ただ単に与えられたものではなく、自らの手で形づくっていくものです。ですから、たくさん旅をしましょう。新しいことに挑戦しましょう。新しい人々に出会い、好奇心をもち、自分の周りに広がる可能性に思い切って飛び込んでみてください。皆さんがいつかこのキャンパスに戻ってきたときに、私たちは皆さんが卒業後に新たに紡いだ物語や、そこで何を学んだのか聞かせてもらうことを楽しみに待っています」

2026年卒業生には、ELC(幼稚部)から在籍している生徒が6名、11年生や12年生で転入してきた生徒が11名います。この学年は、長い歴史を持つコミュニティでありながら、新しい仲間も温かく迎え入れるという YIS の姿を表す典型と言えるでしょう。また、この学年の生徒の国籍は 24ヶ国、彼らが話す言葉も合わせて14言語に及ぶというところにも、このような YIS の姿が反映されているように感じます。こうした多様性こそが、この学校に世界各地での経験や、異なる視点や考え方、価値観をもたらし、YIS コミュニティをより豊かなものにしているのです。
2026年卒業生が世界へ羽ばたくにあたり、彼らは YIS 卒業生コミュニティの一員となり、本牧の「ドラゴンズ」から、世界各地に広がる「ドラゴンズ」の仲間入りをします。YIS 卒業生の代表も、4月の最後の授業日に来校し、彼らを卒業生コミュニティに迎え入れてくれました。
最後になりましたが、卒業生の皆さんの今後の活躍を心より願うとともに、日本にいようと海外にいようと、これからも皆さんと交流を続けていけることを楽しみにしています。そして、どうぞ忘れないでください。Once a dragon, always a dragon /ドラゴンの絆よ、永遠に!