本棚のその先へ:YIS 図書委員会による学校コミュニティへの貢献

図書室司書
チャリティ・キャントリー & ジェニファー・ギブソン-ミリス

本校の図書室は、生徒たちの探究活動と協働作業の場として中心的な役割を担っています。今年度は、小学部・中学部・高等部の図書委員会が中心となり、意義深い取り組みや創意工夫溢れるプロジェクトを企画し、本校の読書文化づくりに積極的に貢献しています。私たちの図書室を誰もが利用でき、本当の意味で生徒中心の空間にするために、図書委員会の生徒たちが実際にどのような取り組みを行っているのかをここでご紹介したいと思います。

小学部図書委員会

小学部図書員会は、図書室に大胆なアイデアと生徒たちの声を届けるために、さまざまな活動に取り組んでいます。生徒たちは、図書室の取り組みをさらに充実させるために、工夫を凝らした本のディスプレイづくりや楽しい試読会(ブック・テイスティング)の開催、しおりデザインコンテストの企画など、さまざまな提案を出し合いました。

委員会のメンバーたちはお互いに協力して、図書室をより居心地よく、もっと利用しやすい空間にするためにはどうすればよいかについても話し合ってきました。その中で、本のテーマ別ディスプレイや分かりやすい案内表示、生徒が新しいジャンルの本に出会えるようなインタラクティブな仕掛けなど、多くのアイデアが提案されています。

さらに、生徒たちがいつも楽しみにしている本の読み聞かせについても意見を交わし、このような読書の共有体験を通して、自分たちが関心を持っているトピックやテーマへの関わり方をどのように深めていけるかについても考えました。こうした話し合いやデザイン活動を通じて、生徒たちは自分たちの関心や読書への思いが反映された図書室づくりに主体的に関わっています。

中学部図書員会

中学部図書委員会は、中学部の生徒たちの読書活動を推進し、図書室の利用を広げるためのさまざまな取り組みを行っています。今年度の始めには、中学部のホームルーム対抗で「ハリー・ポッター・ブック・トレイラー・コンテスト」を開催し、6Dが見事優勝を果たしました。

また、「読書の楽しさ」を広めるため、バレンタインデーに合わせて「ブラインド・ブック・デート」というイベントも実施しました。このイベントは、表紙を隠した本の中から、冒頭の一行だけを手がかりに本を選ぶというもので、生徒たちは、普段は手に取ることのないジャンルの本に出会う機会を得ることができました。

現在開催中の「マーチ・マッドネス・ブック・トーナメント」は、ホームルームごとにお気に入りの一冊を推薦して、優勝作品を決めるイベントです。どのホームルームの本が選ばれるのか、今から結果がとても楽しみです。

中学部図書委員会では、今後も「リトル・フリー・ライブラリー」の設置やプロモーション動画の制作など、様々な企画を予定しています。どうぞご期待ください。

高等部図書委員会

今年度の高等部図書委員会は、学校コミュニティのつながりを深めることを活動の中心としてきました。その一環として、小学部2年生を対象に、少人数グループでのガイド付き読書セッションを毎週実施しています。このセッションでは、低学年の生徒の読書力向上をサポートするとともに、子どもたちが読書に対する自信を育み、本を読む楽しさを感じられるように支援しています。

また、生徒たちが図書室を自由に利用でき、自分で本を見つけられるよう、より使いやすい図書室づくりにも取り組んできました。さらに、9年生の英語クラスと協力して「シークレット・サンタ」形式の図書交換会を企画し、図書室の利用を促すとともに、生徒同士のおすすめを通して新たな本に出会う機会をつくりました。

今年度の終わりまでに、世界中の子どもの識字力向上と女子教育を推進する団体「ルーム・トゥ・リード(Room to Read)」を支援するために、「Read-a-Thon(読書マラソン)」形式の募金活動を計画しています。このような識字教育支援を通じて、私たちの支援の輪を学校コミュニティの枠を越えて広げていきたいと考えています。

 

小学部・中学部・高等部の図書委員会は、それぞれ異なる視点やアイデアを、図書室の活動にもたらしてくれています。ですが、そこには本校の読書文化をさらに豊かなものにし、学校コミュニティの絆を深めるという共通の目的があります。生徒たちは、図書委員会による様々な取り組みを通じて、より居心地が良く、誰もが利用しやすく、生徒たちのニーズに応える図書室を目指して環境づくりを行っています。同時に、こうした活動は読書力向上を支えるだけでなく、生徒自身が学校生活に意義あるかたちでどのように貢献できるかを学ぶ、良い機会にもなっています。

 

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