オリジナル作品による演劇の夕べ

演劇担当教員 リサ・スヴィルチンスキー

「舞台上で物語を語る際、どうすれば演劇という媒体が持つ強みを最大限に活かすことができるのか」

11年生と12年生の演劇専攻の生徒たちは、この問いを探究しながら、2月26日に開催予定の演劇発表会(Theatre Showcase)に向けて、オリジナル作品の制作に取り組んでいます。

生徒たちは、学年ごとに異なるアプローチでこの問いに向き合っています。11年生は小グループに分かれ、ある「出発点」に着想を得た演劇作品を、仲間と協力して創作しています。ここで言う「出発点」には、詩・短編映画・歴史を伝える品や資料・音楽などが含まれます。生徒たちは、これらの「出発点」を探究することで、演劇における「モーメント(瞬間)」を生み出してきました。「モーメント」とは、演劇における時間単位のことで、その中では様々な出来事が起こります。生徒たちはこの考え方にもとづき、小道具・照明・音響・台本といった要素を探究し、その過程で、各自が作品に込める思いを明確にしていきました。空間の使い方や観客の体験、作品の中で伝えたいメッセージについて意図的に考えながら、生徒たちは自らの創作の指針となる「作品のねらい」を確立していったのです。次に何を創るべきか、作品をどのように構成すべきか迷った時は、この「ねらい」に立ち返ることで、演劇体験に根差した完全にオリジナルで意味のある作品を創り上げています。

12年生は、これとほぼ同じプロセスを踏んでいますが、グループではなく個々人で創作活動を行っています。12年生は、11年生のように「出発点」を選ぶのではなく、その代わりに著名な演劇実践者を選び、その実践者の作品から着想や指針を得て、作品づくりを進めています。このプロセスを辿ることで、演劇が時代や場所を超えてどのように創られ、どのような影響を受けてきたのかについての新たな発見や対話が生まれるのです。今年度は4名の12年生が出演しますが、彼らは自分たちにとってこれが YIS の舞台に立つ最後の機会だということを意識して、作品づくりに取り組んでいます。生徒たちは、表現者としての自らの強みを生かしながら、最後にもう一度、創造的な挑戦を行っているところです。

各学年の生徒たちは、「舞台上で物語を語る際、どうすれば演劇という媒体の特性を最大限に活かすことができるのか」という問いを探究しながら、記憶に残る作品を創り上げてきました。彼らは、その作品を YIS コミュニティの皆さまに披露することを心待ちにしています。演劇が持つ可能性についての従来の考え方に新たな視点をもたらすユニークな作品となっております。ご関心をお持ちの保護者の皆さまは、是非2月26日にお越しください。当日は午後4時15分および午後6時の2回公演となります。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

SHARE

Recommended Reads

年度末のご挨拶 
END OF YEAR MESSAGE FROM THE HEAD OF SCHOOL
2026年5月卒業式 

Categories